介護職は食事の意義を知って食事介助を

毎日の食事は必要な栄養を摂るために必要なものです。特に高齢者にとっては食事が生きがいになったり、生活のリズムを感じたりするためにとても大切なものになります。介護のプロと言われる介護職であれば、高齢者の食事の意義を知っておく必要があります。これを理解し、心のこもった介護が行えるようにしたいものです。

高齢者にとって食事の意義は、楽しみや生きがいとなり、また社会参加につながるということと、食事を食べることで「今食べているのは朝食」「これは昼食」というように生活のリズムを感じることができたり、献立に使用されている食材から四季を感じたりすることができます。そして、毎日を元気に過ごすために必要な栄養素を取り入れることができます。

若い時はそれほど意識しなかった食事ですが、高齢者にとっては非常に重要なものになります。また、高齢になり様々な病気を患い、通常の食事が摂りにくくなることがあり、食事に興味を示さなくなる人が増えてきます。そんな人たちにも工夫をして食事を摂ってもらうようにするのも介護職員の努めです。

食事に満足してもらうためには、食事の内容や食事の環境、食事介助、そして衛生管理が整っていないといけません。高齢者にとって食事は楽しみな時間でもあり、一番コミュニケーションが取りやすい時でもあります。介護職は、食事を楽しみにしてもらうために一人一人の体の状態や嗜好、そして生活習慣を把握するようにし、それを理解して確認していくことが大切です。